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AI翻訳が発展しても外国語を学ぶべき3つの理由

AI(人工知能)が発達し、自動翻訳の精度が上がってきました。

「もう外国語を学習する必要はないのでは?」という声を耳にすることもあります。近い将来、何でも自動翻訳できるようになったら便利ですよね。

けれど、数カ国語を学習してきた身としては、だからといって外国語学習は不要というのはちょっと違うんじゃないかな、と思います。

 

どれだけAIが進歩しても、外国語学習はしたほうが良いワケをまとめてみました。

1. 自動翻訳はすべてを翻訳することは不可能

自動翻訳機能はとても便利ですし、私もよく使います。
現状、言語によって精度の差はありますが、必要最低限の情報を得たり、コミュニケーションをとるには十分!と思うことが多々あります。

しかし同時に、将来どれだけ機械翻訳の精度が上がっても、細かいニュアンスや言い回しをすべてを正確に翻訳できるようにはならないだろうなと感じています。
なぜなら世界には無数の翻訳できない言葉が存在しているからです!

例えば、「りんご」はどんな言語にも翻訳できると思いますか?

もし、りんごの木が生えていなくて、りんごを食べる習慣もない地域で生活していれば、その地域の人にとって「りんご」という語彙は不要なので、存在しないかもしれません。

もしりんごを見たことがないその地域の人たちに、りんごとは何かと聞かれたら「丸い果物で、外側の皮は赤か緑色で、、」と説明しなければなりません。

これは機械翻訳には難しいですよね。

 

身近な例でいうと、日本語の「稲」、「米」、「ご飯」を英語に翻訳すると、すべて「rice(ライス)」になってしまいます。

日本語では稲を刈る前の状態、精米した状態、炊いた後の状態のそれぞれに異なる名前がついているというのは、日本におけるお米の重要性が表れています。

同様に、遊牧生活をする上で馬が欠かせない存在であるモンゴルでは、馬の年齢、性別、去勢の有無等によって異なる名前があります。

極寒の地で生活するイヌイットは雪の名前が52種類もあります。

このように、語彙は必要に応じて生み出されるので、ある言語では存在する語彙が別の言語には無いということは多々あります。

こういう言葉は容易に翻訳できません。

この事実を考えると、機械翻訳の限界を感じずにはいられません。

もしその地域で話されている言葉を知っていたら、現地の人が言わんとしていることをより正確に理解できます。

2. 外国語を通して新たな考え方に出会える

外国語を学習するということは、単にツールとしての言語だけではなく、その地域の人々の考え方や文化も同時に学ぶことができるのです。

未知の言葉に出会い、新しい言葉の概念を理解し、物事を今までとは違った角度から見たり、大局的に捉えられるようになったりします。

特に、自分の母国語には存在せず、うまく翻訳できないような言葉は、その土地の文化や特性を強く反映してるものです。

翻訳できない言葉を見つけるというのは、言語を学ぶ上で一番と言ってもいいくらいワクワクする部分ではないでしょうか。

3. 言語学習は終わりのないゲーム

外国語学習を継続するのは簡単ではありません。
けれど、知らない言葉に遭遇すると、そこから新しい世界が見えてきます。

新たな文化や考え方を発見し続けるのは、まるで冒険ゲームをしているような感覚を得ることがあります。
このリアルなゲームは、テレビゲームよりも面白いと思いませんか?

しかも、このゲームには終わりがない、いつまでプレイしてもいいんです!

一度言語学習の面白さがわかったら、やめられなくなって一生続けてしまうかもしれません。ご注意を。

さいごに

どれだけAIが発展しようとも、言語学習をする価値があるということが少しでも伝われば嬉しいです。

言語学習のゲームを始めてみようかな?と思ったら、LingoCardsをチェックしてみてください。