「は」と「が」の違いは何?
日本語を勉強している外国人によく聞かれるランキング上位の質問ではないでしょうか。
この「は」と「が」は日本語でよく使われる助詞ですが、その使い分け方は実は複雑です。
同じような意味でありながら微妙に違い、間違えると日本人にとっては違和感のある文章になってしまいます。
しかし、いざ説明しようと調べてみると、助詞の「は」と「が」にはいくつも用法があり、それぞれの用法の難しい解説が続きます。
これでは、説明するどころか自分もイマイチ理解できません。
そこで!シンプルに一言で説明できる方法を紹介したいと思います!
述語を強調したい時は「は」、
主語を強調したい時は「が」
を使います。
つまり、「は」はその後を強調する場合、「を」はその前を強調する場合に使われます。以上です。
といってもシンプル過ぎるので、具体的に例文と一緒に見ていきましょう。
例文1:
「あなたは誰ですか?」と聞かれた時の答え:
「私は由紀です。」
解説:名前が「由紀」であることを伝えたい=述語を強調するため、「は」が使われます。
例文2:「誰が由紀ですか?」と聞かれた時の答え:
「私が由紀です。」
解説:他の誰でもない私が由紀であることを伝えたい=主語を強調するため、「が」が使われます。
例文3:「由紀は何を食べましたか?」と聞かれた時の答え:
「由紀はチキンを食べました。」
解説:食べたものがチキンであることを伝えたい=述語を強調するため、「は」が使われます。
例文4:「誰がチキンを食べましたか?」と聞かれた時の答え:
「由紀が食べました。」
解説:他の誰でもない由紀が食べたことを伝えたい=主語を強調するため、「が」が使われます
主題が「何をしたの?」の問いには「は」を使う。
主題が「誰?」の問いには「が」を使う。
はじめに書いたとおり、「は」と「が」には他にも用法があります。
ですが、まずはじめに今回説明した用法を理解することが大切です。
この基礎となる用法を知った上で他の用法も学ぶと、よりスムーズに理解できると思います。
ちなみに、助詞の「は」は ‘ha’ ではなく ‘wa’ と発音するという説明もお忘れなく。
いかがでしたか?
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